屋根の葺き替えリフォーム

屋根の葺き替えリフォームのポイントは素材です。あと何年くらいお客様がそのお宅に住もうと考えられているかによって、素材の選び方も変わってきます。

瓦は一枚一枚の重なりから屋根を作り上げています。それによって、瓦屋根には空気が自由に出入りでき、屋根裏にこもった熱気や湿気を追い出すことができます。瓦は自然換気の役割を果たして屋根全体にこもる空気を循環させてくれます。伝統的な日本家屋の瓦屋根の重厚な静けさと美しさは、日本人の心をやさしく和ませてくれます。水はけの良い形状で水切りが良い瓦には音を吸収する性質もあるので、激しい雨音も優しく受け止めてくれます。高温で焼き締められる瓦は硬く、断熱性に優れ、吸水率も他の屋根材に比べて低いのが特長です。しかし、重量が重くて価格が高いというマイナス面もあります。また、最近では洋風のお家にもよく合う陶器平板瓦なども良く使われています。

瓦屋根の場合、新築時から叩年目で瓦を押さえているしつくいが劣化してきます。この時点で塗り直しをしておけば、後の持ち方が違います。また、瓦によってはしつくいを使っていないものもあります。この場合は外的損傷等がなければ大丈夫です。

2,3年目になると、瓦のズレが気になる時期です。気象状況や瓦の焼き加減でひび割れが起っている場合がありますので、点検することをお勧めします。特に洋瓦は点検が必要です。約数%の割合で瓦本体が割れてきます。屋根の下地まで腐らせる恐れがありますから、この時期の点検は必ずしてください。この時点ならまだ修理が可能です。

2,3年以上になると瓦の質によっては、瓦本体がスカスカになって瓦自体が水を吸い込んでいることがあります。専門の瓦職人に診断をして一刻も早く健康な瓦に葺き替えることが重要です。

屋根材のカラーベストはいままで新築時から約数年で塗装が劣化していました。しかし、最近は色槌せなどの変化がほとんど見られず、メーカーによる初年相当の耐久性の実験も クリアするほど品質の良い製品が出回るようになりました。ご自宅のカラーベストの品質について、住宅メーカーなどに確認しておかれるといいでしょう。カラーベストが色槌せてきた場合は、塗装と葺き替えの2つの対処法があります。塗装の場合は上塗りが終わった最終段階で、「縁切り」という作業が必ず必要です。これは塗装によって、カラーベストのつなぎ目に詰まった余分な塗料を取り除く作業です。この作業を怠ると雨漏りの大きな誘因になりますので、絶対にしてもらってください。その工程を手抜きして仕上げる業者もいますから注意してください。 一般に葺き替えするよりも、塗装だけの方が安上がりとお考えの方は多いと思います。ところがこれは一概には言えないのです。

最近では屋根材の種類がとても豊富になりました。ガルバリウム鋼板に天然石チップを吹き付けており、色あせの心配がなく雨音も軽減。天然石の凹凸により滑雪しにくく塩害にも強いため、日本全国で施工可能な屋根材です。重量も軽量で、しかもメンテ不要という優れものですが、そのぶん価格も高くなります。

近年は、カラーベスト等に代わって、屋根材や外壁材として脚光を浴びているのが「ガルバリウム鋼板」です。ガルバリウムは鉄にアルミ合金を混ぜて作った材料で、耐久性に優れている上、カラーバリエーションが豊富でデザイン性の高い外観をつくれるのが特徴です。

また、瓦屋根に比べて重量も軽いため地震対策に適しているほか、最長で約数年間メンテナンスが不要です。雨音は多少気になりますが、低コストでできるという嬉しい利点も持っています。当社では最低でも数ミリ以上のガルバリウムを使用しています。ある一定基準の厚 さがあるガルバリウムを使用しないと耐久性は劣りますので、ガルバリウムでの葺き替えを勧められたら、その業者が基本的にどのくらいの厚みのものを使っているかを確かめてみて下さい。

屋根の下葺き材の防水紙には、タイベツクルーフライナーもしくは、遮熱ルーフェアテックスを標準仕様としています。この防水紙には、水蒸気は全部抜けて水を洩らさないという優れた性質があり、結露や雨漏りに抜群の強さを発揮します。一般的な下茸き材と比べると耐久性にも優れています。タイベックルーフライナーや遮熱ルーフェアテックスを敷くことによって、野地板(屋根下地)の腐敗や変形を防止するので、上葺き材の寿命がきても屋根下地まで被害が及ばず、次に工事する場合でも屋根下地をそのまま使用することができます。それによって工事のコストも下がりますし、廃棄物を減らすことにもなる省エネ素材です。遮熱ルーフェアテックスは文字通り放射熱を、「遮熱エアテックス」のアルミ蒸着層が反射することで断熱材が吸収する熱を大幅に軽減するため、室内への熱の進入を相当量減少させることが できます。この2種類の防水紙を施工のケースによって使い分けています。